梅雨鬼姫/帆立

梅雨の始まりと終わりを切り開く鬼姫
モチーフは梅雨ですが、世界観はファンタジーに、妖精、妖怪が存在している別の地球のような感じで、日本的な和の国があった時、その国独自の気候はその国に住まう何かしらが関係している、という設定の元デザインしました。

梅雨鬼姫は、ふわっとした優しげな長髪で雨の恵みを、少しきつく上がった目元と獰猛な笑みで雨による水害の恐ろしさ。服は片方ずつ、梅雨の始まりのまだ肌寒い春の終わりに着る少し厚い着物、梅雨の終わり、つまり夏の始まりを彷彿とさせる肩を露出し、薄い布を涼やかに着せました。

背後に立つ鳥居は、梅雨鬼姫の住処をその近隣住民が恐れ敬い建てた社へと続く道に立つ鳥居で、後ろにのぞく月は季語としてある「梅雨の月」をイメージしたもので、雨上がりの束の間にひょっこりと顔を出し、煌々と輝く様を梅雨鬼姫になぞらえました。

本の束の間だけ、姿を表す梅雨の鬼、梅雨鬼姫。
そういうイメージで描きました。

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