霄（ソラ）/シチみ

彼女は小さい頃からずっと空を夢見ていた。だが空を飛べるのは訓練された男性のみ。「飛行機に乗るのは女の仕事じゃない」とも言われたが子供の頃の彼女は夢を諦めきれなかった。後に性別を隠し男として飛行機の作り方を学び、飛行の方法も学んだ。大人になった彼女は自分だけの工場を持ち、自分だけの飛行機を作った。ようやくその飛行機が完成し、ラジオは言った。「本日は今年1番の快晴でしょう。」その言葉を聞くと果てしない好奇心を乗せた飛行機は地上を飛び立った。

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